【FUJIFILM X-T4 レビュー(写真)】もっとカメラを好きになれるカメラです。
カメラで写真を撮る楽しさを、
最大限に引き出してくれるカメラ。
それがこの富士フイルム X-T4の良さだと、私は思っています。
X-T4を手に入れてから、カメラのことをもっともっと好きになりました。
最高の相棒です。
※簡単なレビューです。素人が書くブログです。大好きなX-T4が少しでも誰かの参考になれば幸いです。スチル(写真)のお話です。動画に関しては、Youtubeに膨大にレビューがあります。動画は動画レビューでみるほうがいいでしょう。
※X-T4の動画ブログ記事、以下はあります。4K60Pが撮れる最高のカメラです。
fujinon-soratokodomo.hatenablog.com
外観
無骨な一眼レフカメラも良いのですが、
カメラはお洒落アイテムでもあるということを
教えてくれたのが富士フイルムです。
X-T20にはオリエンタルホビーさんから購入したKAZAのビンテージブラウンをつけています。
X-T4はシルバーを発売日に手に入れたのですが
はじめて手に持った時の感想は
「あれけっこう重いな、でかいな、これ。」
でした。まぁX-T20の333gと比べれたらそうですよね。
売ってしまったキヤノン80Dよりかはずいぶん軽いと感じていますが。
なのでケースなんてつけたら更に巨大化するので
極力アクセサリーはシンプルに設計しようと考え、こんな感じに。
カメラをお洒落アイテムにできるので、持ち歩くのも楽しくなり、カメラで写真を撮る楽しさが倍増します!!
カメラ内での追い込み機能(jpeg撮って出し最高)
富士フイルムを語るときに「富士の色」は欠かせません。
「富士の病」と言われ富士フイルムの沼にはまる人が続出。
その素敵な色に魅せられて富士フイルムが買う人が多く、私もその一人でした。
X-T4はその色(フィルムシミュレーション)と現場でもっと自分が好きな色・表現で撮るための設定が盛りだくさん。
「RAWであとから現像するから、露出は暗くてもいい。」
なんて安易に過ごしてきた私のカメラライフは一変。
現場で自分の好きな写真へと追い込んでから撮るようになり
カメラで写真を撮るという楽しさを味わっています。
これはですね、、スマホじゃ到底無理です。富士フイルムのカメラだからできる業物です。
あとから現像、編集しなくてもカメラ内の設定で自分の写真を撮れるんです。その楽しさを一度体験してしまうとこのカメラ以外での写真がつまらなくなります。
※撮影のときにヒストグラム見ながら撮るなんて今まで考えたこともないような素人でした。
フィルムシミュレーション
X-T4は、pro3・100Vではすでに搭載された「クラシックネガ」と、
富士フイルムで初のフィルムシミュレーシである「ブリーチバイパス」を搭載。
このフィルムシミュレーションが本当に良いのです。
特に、「クラシッククローム」と「クラシックネガ」が大好きで
とっっっってもエモい写真が撮れるんです。
始めた訪れた公園で、自然な緑に包まれたベンチに座る息子。
「これは撮ってくれということなのか・・・?」
と、ひざまずきファインダーをのぞきながらいろいろいじり倒して撮った写真です。
これがjpeg撮って出しなんて!と個人的には撮ったときに興奮した1枚です(笑)
これは買ったばかりのときに、クラシックネガが嬉しすぎて撮りまくってたんですね。
そうしたら撮りすぎて飽きてしまい(笑)、クラシックネガは妙にエモすぎるので
エモすぎずにインスタで人気の青系・緑系の色味の写真が撮れないか試行錯誤した写真。
ソーダ色の空を、jpeg撮って出しで撮れないか?と試しました。露出によってはもっと青を出せるはず。最近ずっと雨なので撮れない、、またチャレンジしてUPします。
海辺にある駅舎の中(というテーマで作られたろうである公園を走る汽車の乗り場)で。
白で統一された内装はハイキー設定がなじむので、これまた好きなクラシッククロームで。この設定で他にもいろいろ撮りましたが、嫁からも一緒にいた友達からも大好評!!!
※正直言うと、「ブリーチバイパス」は私の手に負えません(笑)。いまは使い道がわからなく、いろんな方の作例をネットで探してオリジナルのブリーチバイパスを探し中です。
トーンカーブ
「ハイライト」と「シャドウ」の設定です。カメラ設定でこのパラメータをいじれるのは富士フイルムくらいですかね・・・?
jpeg撮って出しでは必須なこちらの機能。
特筆すべくは、設定幅。X-T3以前は、「1」単位でしたが、「0.5」単位で設定できるように。
富士フイルムでjpeg撮って出しの方しかわからないかもしれませんが、これによって写真表現が大きく変わりました。
例えばハイライト。ハイキーでない写真で「-2」にすると、個人的にはメリハリがなくなり眠い写真になりがちでしたが、「-1.5」に設定してからはそれが解消できるようになりました。これはすごい!!地味に思われるかもしれませんが。めちゃくちゃ違いがでます!
ホワイトバランス
X-T20のみの私からすれば非常に大きな進化。
Fn設定でファインダー見ながら右手で変更できる設定にもしています!
WB LOCK
これは本当に嬉しい機能の一つで、
AWBがけっこうコロコロ変わって色がだいぶ変わるんですよ、富士フイルム。
ミックス光しかり、ちょっと画角を変えたときに入ってきたうつったモノから色被りを考えて変わるのかわかりませんが、キヤノンと比べて勢いよく変わってしまう印象でした。それが、このWBロック機能で解決!
カスタム設定(10K単位)
ケルビン値を10K単位までいじれることで
写真を撮る楽しさは倍増しました。
余裕があるときは10K単位までかえています。
ファインダーみながら、Fn設定で右手で触れるボタンに設定しています。
一番の収穫は「あ、この色好きだ。」
と、自分の好きな色を発掘できること。
今までは富士フイルムって色がよくてフイルムシミュレーションも素敵で・・・
とカメラにある設定をしていただけだったんです。
AWBもしくはデフォルトで用意してある「太陽」とかに設定していました。
はじめは、いじればいじるほどどの数値にするか迷いに迷ってましたが
自分の好きな色味が確立できたので、いまは悩むことがなくなりました。
自分の写真が出来上がった瞬間ですね。
WBシフト
これもWB設定を10K単位でいじるように
WBシフトも撮るときに変更しています。
上記の「フィルムシミュレーション」に貼ってある写真の説明にも書きましたが、けっこう思い切った数値をすることも多いです。
※ちなみに、富士フイルムのAWB(オート)は特殊で
あとから数値変更してもAWBの色が出せないようなんです。
↓詳しくはこちらからご確認ください。
ダイナミックレンジ設定
これは富士フイルム使ってない方からすると理解できないかもしれません。
他メーカーの方からすればノイズ発生するし使わないほうがいいでしょう、なんて書き込みもよ~く見ます。
ですが、エモい写真(例えばクラシックネガ・クラシッククロームの写真)でノイズはあっても問題はないと個人的に思っています。おそらく撮りたい写真が違うのかと。記憶色ではなく、記録色で忠実設定の方は興味ないかもしれません。
※余談ですが、富士フイルムで忠実設定の色を出すには、フィルムシミュレーションを「Pro Neg.Stdでカラーを+2」とのこと。X-T1の記事で富士フイルムの方が語っていました。
私が富士フイルムが欲しいと思うようなったきっかけになった写真は富士フイルムのダイナミックレンジ機能を活かした写真です。
その内容は下記記事に書いてあります!
ダイナミックレンジ拡張(DR100・200・400%)
このダイナミックレンジ拡張設定は日々のカメラライフで欠かせない、なくてはならないもの。
DR400%で撮ることが多く、この機能がないと自分の出したい表現ができない!と断言できるくらいの代物ですね。
※シーンによってDR100%に切り替えることももちろん多いです。
かんたんに言えば、白飛びを防ぐ機能です。
冒頭にも書きましたが使ったことがないと理解が難しいと思いますので、よろしければ過去に書いた下記の記事をご確認ください。
白飛びを防ぐだけでなく、
肌の質感も変わりますし、写真に奥ゆかしさがでます。
DR400%ですが、
公表ではなんと、12段分のダイナミックレンジのようです!
【jpeg撮って出しのダイナミックレンジ設定】「Lightromm」には反映なし!「X Raw Studio」では”以下”に変更できる - 富士フイルムカメラで、子どもとか空を。
Dレンジ優先
これはどうやら自分の写真には合わないようです。
説明としては、上記の「ダイナミックレンジ拡張(DR400%とか)」の白飛び防止に加えた「黒つぶれ」を防ぐ機能のようです。
外で何枚か撮りましたが、なんだか、iPhoneで撮った写真のような感じになります。。
あんまり好きな感じではないです。
※いい使い方があったらぜひ教えてください!
※なぜかピンボケしてますがお許しください(笑)
HDR撮影
これ、すんごい綺麗に撮れます。
階調の幅がえぐいです。下記写真をみていただくと、
ハイキーでとったのですが嫁の肌がすばらしく美しく見えます(笑)。
(口を大きくあけて笑っている写真です。嫁にこのブログがばれるとまずいかも笑。)
HDR設定にしてシャッターを切ると
カシャカシャカシャっと3枚撮りカメラ内で瞬時に合成されます。
※3枚連続して撮った写真の合成なので被写体が動くと残像が残ります。
(せわしく動く子どもは、目が4つになることがしばしば笑。高速電子シャッターで相手が微動だにしなければポートレートもいけるのでは??)
HDR撮影はこれからもっと使っていく機能ですね。
風景写真をとっていきたいです(まだコロナでなかなか遠出ができないので・・・)
シャッター機能
耐久性も向上し、X-T3の15万回からX-T4では30万回!
はじめてのフラッグシップ機で、シャッター機能の高性能にびびっています。
発売日にシルバーが届いたのですが、当時は緊急事態宣言が出ており在宅勤務。家の中で何回シャッターきったかわかりません(笑)
メカシャッター
1秒で15コマです。
キヤノンのフラッグシップ機のEOS-1D X Mark IIIが16コマ(2020年2月14日発売)。
ニコンのフラッグシップ機のD6が14コマ(2020年6月5日発売)。
比較すると、富士フイルム頑張りすぎじゃないか?と驚きます。
電子シャッター
30FPS,20FPS
スチルで30コマ撮る必要性がある写真って限られると思います。
撮りすぎるとSDカードの容量も気になりますし、バッファもね。。
SDカードは「UHS-II」をX-T4のために購入しました。バッファだいぶ変わります。
※5月くらいからYoutubeやTwitterで話題になったメーカー「ProGrade Digital」の安いシリーズのほうの128GBを約6000円で購入。書き込み速度は最大130MBで、その場合のX-T4のバッファは、JPEG+RAWでだいたい33・34枚です。JPEGのみだと、約150枚くらい。JPEGのみの場合はバッファ切れた場合も3秒くらいでフルに復帰します。JPEG+RAWだとフルまでに約20秒。その間もシャッターは切れますがテンポ悪いですよね。動体撮影でRAW使う方は、X-T4はまだまだかなぁと。これに関してはX-h2に期待ですね。
私の用途は、ミルククラウンや野鳥の飛び立つシーン(プリ撮影必須)で使うといった感じです。他は下にも書きますが、シャッター音が気になる場合の連写です。
サイレントシャッター
サイレントシャッターで30fpsもできちゃいます。
幼稚園の子どもの行事でシャッター音を轟かせてきて周りから嫌な顔をされていたので素直に感謝です。
※電子シャッターの動体撮影での歪みは、子どもの走るシーンでは、まだ体感としてはないです。
AF機能
※純正の望遠レンズは、70-300mmが出たら購入予定です。いまは望遠レンズが手元にないので、そういったレビューは70-300mm購入後にします!
▼2021年3月発売の70-300mm購入しました!
fujinon-soratokodomo.hatenablog.com
X-T20との比較にはなりますが、
XF35mmF1.4レンズが急にたくましく頼れる存在になりました(笑)本当にAF性能上がりました。
AF合焦がとにかく早くなりました。子ども撮りで多用する換算50mmレンズとしてさらに高評価レンズになりました。
瞳AFは、動き回っていないときは正確に瞳を捉え続けてくれます。生まれてはじめて瞳AF機能のあるカメラを手に入れたのですが、今までの顔認識AFとは違い、F1.4などの非常に浅いピントでも瞳AFを使えばピントがあった写真になります。
いくつかのブログで、
「ちょろx2動き回る小さいこどもは、SONYの瞳AFが圧勝!」
という記事がネットにいくつか書いてあります。
そこで毎回思うのは…
動き回る被写体にオート(瞳AF)で撮るの??と。
憶測ですが、そういう方は
「カメラはミラーレス一眼がはじめて」の人ではないでしょうか。
一眼レフからはじめた人は、
瞳AFなんて光学ファインダーじゃないし、
LV撮影の顔認識を使っても不規則な動きをしている子どもなんて撮りません。
(動きが少ないときは撮りますが。)
一眼レフからはじめた私としては、
目の前の子どもをみて
「どの測距点を使ってどんな構図で撮ろうか?」と瞬時にイメージして撮る癖がついています。
そもそも難易度が高いと言われる、動き回る小さな子ども写真をオートで撮るという発想は一眼レフから始めた方からするとないでしょう。中央1点でバシッととってシャッターチャンスを逃さないように撮ったほうが、かけがえのない子ども写真は増えていきます。
Fringer アダプター
タムロン18-400mmとFringerのFR-FX10アダプターで使用。
結果は、やはりAF-Cはダメです。ダメというのは、子どものかけっこ程度なら余裕ですが、焦点距離が200mmを超えてくると初動のAFがまったく合わないことも。。
またメカシャッターではAFが合焦してからシャッターきれるまでに1秒ほどのタイムラグ(電子シャッターもタイムラグは0.0●秒という程度)。
X-T20よりもひどいのでこれは対応していないアダプターであるFR-FX10(本来は"2"がX-T4対応)の影響もありそうで不明ですが。
対策としては、「AF-S+プリAF+プリ撮影」です。
AF-CからAF-Sに切り替えると、
「レンズ変わったか?」と感じるくらいAFが効くようになります。
プリAF+プリ撮影で、バシッと撮れます。
AF追従はできないのでよくて最初の3枚目まではピント合うかな〜みたいなレベル。なのでワンショットで決める!と思ってカメラ構えて撮るスタイルですね。
FringerアダプターはAF追従して高速連写するシーンじゃなければよっぽど使えます^^
※AFからのタイムラグはプリ撮影機能により解消できます(電子シャッター)。
まとめ
スペックも高性能なX-T4。
ただフラッグシップ機として動体撮影としては
他メーカーと比べればAFはまだまだであったりバッファも不十分でしょう。
望遠レンズも少ないです(70-300mmに期待!!)
でも私が今回、お伝えしたいのはそれではなく
カメラで写真を撮る楽しさを、
最大限に引き出してくれるカメラであるということ。
豊富なフィルムシミュレーション、トーンカーブ、WB、明瞭度などなど・・・
自分の好きな色がわかって
自分の好きな表現を
撮るときにカメラで設定しながら撮る。
いまはカメラが高機能で失敗写真というのが少なくなりましたし、
撮影後の現像・編集(レタッチ)も手軽にできる時代。
そしてスマホが主流ないまこそ
そんなときこそ、
カメラで写真を撮る
という楽しさを味わえるカメラであると断言できます!
これからもX-T4、一緒に過ごしていきます!
※記事内に誤りがあれば教えてください!